試験の問題について
25×2=50でええやろか(15章の時は20×2=40)
エイズはimmune systemに関わる病気でもあるけど、sexually transmitted disease (STD)でもあるという側面も大事なんやけど、エイズの薬は史上最大規模のお金にまつわる問題でもあるという側面を考えたことがあるやろか。
それと、得てして西洋の医学、特に第二次世界大戦後無条件降伏したあと押しつけられたアメリカ医学の基本は対処療法が主流で、病気にならないようにどうすればいいかという視点が欠落している場合が多いんやけど、エイズについても言えるので、貧困もエイズの大きな要因だと言った南アフリカの大統領タボ・ムベキをこぞってけちょんけちょんに叩いたのは西洋のメディア、ムベキの言ったことがそんなにけちょんけちょんに叩かれるような内容やったんやろか、そんな話もしたいと思っています。短い時間やけど、授業でも言ったように、みんなの意識下に響くような話が出来るといいねえ。
土曜日に医学科の部屋に寄ったとき、事務室にも行ってみたらすでに印刷してくれてたんで、佐保くんからみんなの手元に行ってると思う。解説を簡単にしときます。
エイズに関しては①エイズの歴史、②HIVの増幅のメカニズム、③抗HIV製剤、④エイズへの包括的アプローチとアフリカ問題を軸に、映像や雑誌などの記事を使っていろいやろうと思っています。
記事については*をつけた3種類を誰かに要約解説、あるいは日本語訳してもらおうと思っています。もちろん、各自必ず目を通して来る方が、お互いに理解度が深まると思います。
*の3つ(*1~*3)、誰かやらへんか。やってくれる人はメールで知らせてや。(先着順、決まったらブログに書いときます。授業でする順番は*2→*1→*3)
①History
1“History of AIDS Discovery"*1(1994年の横浜の世界エイズ会議の期間中にThe Daily Yomiuriに掲載された特集記事の一つ)
2AIDS01_LA_14_Paris(ドキュメンタリー『エイズの時代』[2006年]に登場する医師のインタビューのtranscription)
②Mechanism of HIV Replication
3 人の免疫の仕組み・HIV構想図(大学教員向けにつくられたエイズに関する冊子『エイズ 教職員のためのガイドブック ’98』の中から)
4 9 The Immune System and Mechanisms of Defense 6~9(2年次で使うガイトンの『生理学』と高校の生物の教科書の橋渡しのような本Human Biologyから)
[この中の“9.10 Immune deficiency: The special case of AID" (pp. 6-9)*2]
③Anti-HIV drugs
5エイズ治療元年・HIV治療「一日一錠」に(朝日の新聞記事)
6Targeting a Deadly Scrap of Genetic Code (Newsweekの記事)
(記事の真ん中にある“Disrupting the Assembly Line"*3)
7ERII2B(1996年のエイズ元年以前、1994年にエイズ=死であったころに抗HIV製剤AZT(アジドジブジン)を使うしかなかった小児科医の苦悩を描いたERの場面)
8Gore’s humanitarianism loses out to strong-arm tactics(抗HIV製剤が大統領選を左右するきっかけになったNatureの論説記事と、小論文入試の時代の小論文問題↓)
9エイズが問う「政治の良心」(NatureのEditorialの記事)
10平成十四年度後期<小論文試験問題>
④Holistic approach and African issues
<アフリカのエイズ問題を包括的に捉える>
11As They See It The Development of the African AIDS Discourse(エイズを包括的に捉えるように提言した、アフリカ経験の長いアメリカ人医師が書いた本から)
12Efficiency Expert ERNEST DARKOH(抗HIV製剤とビジネスとを結びつけてエイズと戦うケニア人医師の紹介記事)
13Mr. Darkoh(国境なき医師団の草分け貫戸朋子がケープタウンのダルコーさんを訪ねてやったインタビューのtranscription)
今はCGもたくさん出てて、理解を助けてくれるみたいです。このブログの掲示板にもリンクを貼ってあるけど、ここにも貼っときます。
HIVに関しての動画のアドレスです
→HIV life cycle: How HIV infects a cell and replicates itself using reverse transcriptase
それぞれ聞き取ってtranscriptionも作ってるんで、必要ならどうぞ。かなりわかりやすいし、耳でも理解を深められてなかなかいいよ。
医学科で授業をして教授でもあったから(研究も求められるから)文学とエイズをテーマに2回科研費をもらいました。どっちも報告書を作ったけど、今回初めの分をこのブログの書いたもののなかに載せました。2回目のは時間がなくて載せられなかったけど、pdfでホームページ→「「ノアと三太」のトップページに置いてあり(→「科研費(2009~2011)」)ダウンロード出来ます。
1回目の分→「(2003~2006) 科研費報告書」
結構時間がかかったけど、何とか。
課題は、まだ読めてないけど。