英語 Ra1(2)

概要

折角の出会い、楽しくやりましょう。

語学は教養科目の一つ、英語を手段に自分について色々考える機会になれば嬉しいです。

英語は伝達の手段ですので、アウトプットして実際に使えるように工夫しましょう。後期は学部の方針でトーイックの点数でのクラス分けするようです。

英語は植民地争奪戦で一番厚かましかった人たちの言葉で、今や「共通語」です。学校では自国の都合しか教えませんから、日本人の大半は、西洋人が作り上げた搾取機構にただ乗りして恩恵を受けながら、加害者意識のかけらもないようです。今までの価値観・歴史観を再点検する機会にして下さい。

トーイックは就職に必要でしょうから、併行してやりましょう。

僕のこのブログは「ノアと三太」https://kojimakei.jp/tamaで、今まで書いたものなども載せています。このクラス専用のページを使う予定です。アクセス制限をかけています。

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メール(tamadayoshiyuki@gmail.com)も気軽にどうぞ。

評価と課題

評価は ①提出物(課題4割)と授業への関わり(発表1割)、②トーイック演習2割、試験3割、を総合的に評価する予定です。

<発表について>

自己紹介か、何かの話題での英語での発表。授業時間内に出来ない人は、研究室で個別に。あとで発表と感想を提出して下さい。

課題図書

概要

TAMADA Yoshiyuki, Africa and its Descendants 2 Neo-colonail Stage (Yokohama: Mondo Bokks, 1998)

 Since the equal relationship between Africans and Europeans was broken down by the slave trade and colonization process, the exploitation has continued even to this day by changing its forms. Now we are in the last stage:the neo-colonial phase. What we should remember here is that we are on theside of the robber and that some 'chosen’ Africans are in the similar position.
Many Japanese say how lucky we are to be living in such a rich and safe country. They seem satisfied with their 'peaceful’ situation with material abundance and convenience. However, we have to reevaluate our way of life and thinking, for our vanity is based partly on the sacrifice of the robbed, who are still suffering from poverty and racial conflicts. It’s time to reconsider our salf-image as reflected by Africa and world problems.
This is the second volume of the AFRICA TODAY series. This book depicts the neo-colonial phase in African history, as well as the music of African descendants. In the first chapter, the focus is on the mechanism and realities of neo-colonialism. In the second chapter, it deals with the neo-colonial scenes in two literary works by African writers : Alex La Guma’s Anda Threefold Cord and Gonzo H. Musengezi 's The Honourable MP. In the third Chapter, after discussions of the AIDS epidemic and Zaire’s turmoil , author add a brief account of his family’s short stay in Harare, Zimbabwe in 1992. In the final chapter,sprituals and gospel music by African Americans are examined ; some messages of their forefathers have been passed on to later generations in the form of music. African descendants are still singing their songs in their own styles.
(2005年度英語、医学部医学科一年 竹原彩美)

課題図書

概要

著『アフリカの蹄』(講談社、2000年)

 日本人外科医作田信は、心臓移植技術を学ぶために、南アフリカ共和国のヨハネスブルグの大学病院に派遣された。しかし、そこはアパルトヘイトが行われている国で、一方では白人の優雅で贅沢な生活があり、他方では黒人の貧しく、物同等の扱いを受けて人間として認識されない生活があった。そのような南アフリカの現状に作田は激しい怒りを覚える。
作田は、ブラック・スポットと呼ばれる黒人貧民街にある診療所に時々赴き、黒人医師サミュエルを手伝い治療に当たっていた。そんな中、子どもたちに発疹のある子が出始めた。発疹を作田の知人である白人医師レフ助教授の元で調べてもらうと、なんと絶滅したはずの天然痘のウイルスが発見された。ブラック・スポットの発病者と死者は黒人の子どもを中心に増加した。しかし白人の子どもには発病しない。これは、天然痘ウイルスを使用した黒人一掃計画の始まりだった。レフ助教授の父が白人用に貯えられていた天然痘ワクチンを密かに流してくれたが発覚し、作田の身にも危険が迫った。発疹から取り出し培養したウイルスと共に、黒人組織の手を借りて国外に脱出、国際社会に訴える機会を得た。しかし、共に戦ってきた黒人解放運動リーダーで、作田の恋人パラメの兄ニールは殺されてしまう。一方で黒人たちはワクチン要求などを掲げてゼネストを計画した。そのような流れで
衛生局長で黒人有害論を唱えるノーマン・フォックスらによる記者会見が開かれ、最初はノーマンのペースで進んだが、目覚めたレフ助教授の糾弾によって逆転した。そして、ついにWHOに天然痘ワクチンの製造が依頼された。ようやく戦いに終止符が打たれたのである。パメラや作田、多くの黒人や良識ある白人たちの無数の無抵抗デモ隊の歌声がヨハネスブルグに響き渡っていった。
(2005年度英語、医学部医学科一年 竹原彩美)

課題図書

概要

グギ・ワ・ジオンゴ著、松田忠徳日本語訳『夜が明けるまで』(門土社)

 舞台は独立直前のケニア、1950年代に起こったマウマウ闘争(反英独立闘争)の時代。ケニアの人々の圧政への抵抗を背景に、そこに生きる一人の少年の精神的成長が描かれている。
その少年ジョロゲは学問に憧れを抱き、教育を身につければ貧しい生活から家族を救うことも、白人の植民地と化した自分の国を変えることもできると信じている。彼の父ゴゾは入植者のもとで働きながら、奪われた祖先伝来のその土地が、再び自分に帰ってくる日のことのみを生きる糧として待ちつづけている。
情勢は日増しに悪くなり、破壊と暴力の日々が続く。ジョロゲの家庭にも暗雲が漂い、家族はバラバラになっていく。そんな中でもジョロゲは希望を捨てず、神を信じ、学問に明日の光を見出そうとする。しかしある事件によりジョロゲは学問を奪われ、父の死を目の当たりにすることになる。「あしたこそ」では答えにならない難問に初めて直面し、自分の無力さを痛感する。すべてを失い、死を望む心の声に惹かれながら、それでもジョロゲは残された家族や恋人のためにまた歩み始める。
(2005年度アフリカ文化論、農学部獣医学科 泉瑛子)